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ぼうずやのにっき

映画『バベル』

※ネタバレがあります。ご注意ください。

昨日の夜に映画『バベル』を見ました。年末年始に地上波で大量に放送されていた映画の1つです。家を離れているうちに録画されたものです。

見る前にはブリューゲルの絵画『バベルの塔』の色あいから映画『300』のようなものを想像していたのですが、実際はずいぶん違っていました。バベルの塔の話では言葉の違いによって人々はすれ違いバラバラになってしまいますが、この映画も同じです。通じあわず、すれ違い、かみあわない。それらによるいらだちなどがうまく描かれていて「なるほどバベルだ」と感じました。

不幸な偶然や小さなことの積み重ねなどが悲劇を生む点が印象的でした。軽い気持ちで贈った猟銃が羊飼いの家庭をぼろぼろにしたり、気づかいからかけた言葉が相手を傷つけたり……。うまくいかない様子を見ていてもどかしく感じました。

好きな点をいくつか挙げると、猟銃の引き金が物語の引き金になる点や、時系列に並べられていないためにはじめは見えなかったそれぞれの物語のつながりが進むにつれてすこしずつ見えていく点などです。

2012年の最初の映画が面白い映画で良かったです。見る際には途中のクラブのシーンの点滅には注意してください。

以上。