GitHub に bouzuya/NPOI.DataSetExtensions を公開した。
アセンブリ NPOI.DataSetExtensions は DataSet.WriteXls(fileName), DataTable.WriteXls(fileName) な拡張メソッドを提供する。DataSet.WriteXml(fileName) が XML ファイルに DataSet を書き出すのと同じように、XLS ファイルに DataSet を書き出すメソッドである。ヘッダー行や罫線などはなく、データを書き出す以上のことはしない。シンプルな機能にとどめている。
名前空間からも分かるとおり NPOI を使った。NPOI は Apache POI の .NET (CLR) 移植版である。EXCEL 2007 向けには Microsoft からライブラリ (OpenXMLSDK) が提供されているが、EXCEL 2003 向けには提供されていない。そこで今回は EXCEL 2003 ファイルを作るために NPOI を選んだ。
注意点としてメモリー使用量の問題がある。NPOI を使うにあたって性能の検証をしたのだが、どうも 256 列 65536 行だと書き出す前に OutOfMemoryException を投げてしまう。1 列 10000 行でもぼくの環境ではダメなようだ。解決策をさぐってみたが、POI が抱えている問題のようなので、そう簡単には対応できないだろう。環境によっても差が出る問題と思うので一概には言えないが、件数に注意して使うべきだろう。
ちなみに今回は統合開発環境には MonoDevelop を使い、C# を使って書いている。このような画面などに依存しない DLL を作る用途だと MonoDevelop は必要十分な機能を備えているように思う。
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