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15 min/d

ぼうずやのにっき

『君の名は。』を観た

いまさらだけどミント神戸で妻とふたり『君の名は。』を観てきた。思ったことをいくつか書きつつ、ネタバレする。

偶然だけど、金曜ロードショーで『千と千尋の神隠し』を放送しており、観に行くタイミングとしては挑戦的な感じがする。興行収入的には届くのだろうか。ぼくには関係のないことだけど。

予告などで知っていた情報。男女が入れ替わる話であること。それぞれ都会と田舎に居ること。あとは RADWIMPS の曲が使われていること。タイトルやそれらの情報から推測できるのは、おそらく恋愛もので、名前の分からない相手と入れ替わりながら相手を探して出会う話なのだろう。

まず大きなネタバレとしては、この入れ替わりは場所だけでなく時間も対象とすることだ。ふたりの間には 3 年の時間差がある。瀧(男性主人公)は 3 年前の飛騨にいる三葉(女性主人公)と入れ替わっている、という時間差トリックだ。

この時間差トリックは、中盤に入れ替われなくなった瀧が三葉を探して気づくことだ。これで電話が通じない理由を説明している。ほかにも隕石の落下事故で三葉が死んでいるという展開や、瀧の手首の紐が三葉によって 3 年前の瀧に渡されたものだという展開にも繋がっている。

ぼくはこういう時間差トリックが好きだ。

あと、この映画をぼくは長いと感じた。前前前世が流れた時点で既に長いと感じていた。これはなかなかふたりが合わず、じれったいからだろう。恋愛ものにありがちではあるのだけど、最後の最後まで引っ張られる。長いと感じる理由はほかにも、上記の時間差トリック以外には、特に驚く要素がなかったからだろう。

記憶のある状態での再会までは分かりやすい伏線を回収していくだけだ。髪を切った理由が過去の瀧にふられた(ように感じた)・会ったと想像できる。物語の中で紐は特に三葉によって強調されているので、瀧が身につけている手首の紐はいかにも再会の鍵だ。過去に渡したと考えるとつじつまがあう。やけに遠い口噛み酒の置き場所も隕石落下を確実に避けられる場所、あの世と説明だらけだ。優しい。

最後の再会は「会えばきっと分かる」の流れから記憶がなくても……ということなんだろう。きれいな形で終わらせるためには再会が必要だけど、会えば分かる以上の設定はなさそうなので、まあ偶然しかない。あとは、はじめて会った(紐を渡した)ときと同様に名前をたずねて終わるとタイトル的に妥当だ。うーん。

なぜ酒を飲んだのかはいまひとつわからなかった。三葉の祖母の発言や酒をつくるシーンで聞き流してしまったのだろうか。あと黄昏での再会も授業で単語が出ていたのは覚えていたものの、理由としてはよく分からなかった。ほかにもなぜ日記データが消えるのかとか。日記つけてるし、年とか気づきませんか? とか。携帯のモデルが 3 年前だと古いとか思いませんか? とか。まあ細かいことは気にしなくてもいいか。

過去の作品から、絵はきれいだけど使い古されたような演出などがあまり好きじゃなくて、意地を張って観ていなかった。観てみると、そういう嫌な部分はそのまんまあるんだけど、物語の面白さでカバーできている感じがした。良かった。