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ぼうずやのにっき

JAWS FESTA Kansai 2013 に参加した

JAWS FESTA Kansai 2013 に参加した。JAWS-UG は Japan Amazon Web Services User Group の略で JAWS FESTA は JAWS-UG が企画したイベントである。京セラドーム大阪9Fスカイホールにて開催された。事前登録数トータル800人規模のイベントで、実参加者も600人ちかく居た。

AWS にはこのところお世話になっているというかお世話している状態で、それ関連のイベントなのでそこそこ興味はあった。会社からも交通費くらいは支給するよとのことだったので、ちょうど良い機会だし、と参加した。

ぼくが参加したのは、次の4つ。 - 『レスポンシブ + フラットデザインWordPress テーマを作ってみよう』額賀順子 - 『ビジネスに貢献する戦略的なITのためのDevOps』長沢智治 - 『Ruby on Railsハンズオン』川端光義 - 『【スペシャルパネルディスカッション】AWS、cloudpack、Microsoft、SAP。各社の最強エバンジェリスト集結!異論!激論!エバンジェリストからみたIT・クラウドの実態と歴史、そして未来へ』渥美俊英、西脇資哲、堀内康弘、後藤和貴、常盤木龍治

レスポンシブデザインはデザイナー向けなので、とりあえず座ってみた程度。モバイルからデザインするモバイルファーストが良いんだと。ターゲットにもよるだろうけど、実際、PCサイトよりもスマホサイトの方がよく見られるだろうし、画面に重要な要素をしぼりこむ観点から言っても、そうなんだろうなと感じた。細かい WordPress のテクニックとかすごくどうでも良いと思ってしまった。

DevOpsの話、これはすごく良かった。細かい技術的な話はまったくないんだけど、DevOpsとか継続的デリバリーの考え方とかが 1h に綺麗につめこまれていた。顧客に対して提供すべきサイクルはどんどん短く細かくなっていて、古い、長期間で完成されたものを提供するスタイルから変化が必要なこと。ブレークダウンされたタスクをこなして仕事をしたとみなすのではなく、顧客に価値を提供して仕事をしたとみなすべきで、そういう意識が必要なこと。そのためには、Dev/Opsの連携が重要なこと。ぼくが『継続的デリバリー』などから得た情報がぎっしりつまっていた。

個人的な意見を述べると、実のところ DevOps という分離をほとんど経験していないと感じている。維持運用も開発者がやるような現場だったりしたので、サーバーの生き死にくらいはやってもらうにしても、実質、担当者がほとんどすべてをカバーしてしまう環境だったので、部門間の壁はあるにはあるにしても、それこそこちらが書いた手順書に従って何もものを知らないオペレーターがサーバーのアラートに合わせて動くくらいの、それツールで良くね?と言いたくなる世界だった。それでも DevOps 関連の考え方は重要だと感じているし、サイクルを短くするためのさまざまなツールやテクニックは、必要なものだと感じている。

正直 Ruby on Rails のハンズオンはイマイチだった。1h30minしかないのに、環境構築からやるとかどうかしてる。 AWS のイベントなんだから AWS 上にインスタンス立ち上げて接続させるなりなんなりすれば良いのに、とか。同じ時間帯にあった Twilio のハンズオンに参加すれば良かった。

パネルディスカッションは、クラウドに関連した「エバンジェリスト」をテーマにしたもので、エバンジェリストの何たるかみたいな話を延々していたけど、正直エンジニアとエバンジェリストとを比較して何が違うかといった話題にはバカじゃねえのとつっこみたくなった。エバンジェリストで一度でもググればそれで明確になりそうな質問をなぜするのか、と。常磐木さんの話ぷりが印象的だった。立ち上がったり、スマホとは何かと問いかけてみたり。曰く「プレゼンでジョブズを超えたい」だそうで。

クラウド(というとすごく範囲は広いのだけれど、要するにほとんどすべてのインターネットサービス)が重要である、と。PCからスマホ、あるいはその先の何かといった「デバイスの変化」によって、特定のデバイス内に情報を貯めこむことが問題になってくる。デバイス間の連携が必要になる。かといって個別のデバイス間で連携させると組み合わせの爆発が起こるわけで、デバイス間の連携ではなく、デバイスクラウドとを連携させることになる。いまはデバイス(特にスマホ)とクラウドとの連携の時代だと言うことを再確認した。AWS関係ねえけどな。

懇親会にも参加した。ただ、懇親会直前にちょっとヘマをやって、そのリカバリのために半分くらいはヤケ酒状態だった。名刺も忘れたし、散々だった。

各セッションの間に内職として Route53 を制御するスクリプトを試し書きしていたのだけれど、まあ、問題なく使えそうだった。まんま DNS をサービスにしただけのものなので Web APISDK 経由で呼び出せば設定変更など容易いと。これがすごく便利で、Ruby からガシガシレコードを追加したりしてみた。また明日にでもサンプルコードは上げる予定。

総括すると、ぼく個人のモチベーションがすごく上がった良いイベントだった。現職の会社規模だと、ぼくのスキルセットが会社のスキルセットに直結するのでひとつでも多くの使える技術を身に付けないといけないと感じたり、AWSをはじめとするクラウドサービス (IaaS/PaaS/SaaS) を活かすことは会社にとっても自身にとっても死活問題だと感じたり、その上に何を構築して価値を提供するのか、自身の価値を高めるにはどうしたら良いのかとか、自社のサービスなどを自身のものとして誇れることに憧れたりした。まあ、とにかく思うところが色々あったイベントだった。

懇親会で酔ってしまい、ひどい感じだったけど、数時間寝てすこしマシになったので、ブログ書いておく。明日も早いし、やること満載なので、寝る。もう4時だよ。

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