Backlog Banner というユーザースクリプトをつくった
日曜日 (2015-04-26) に書こうとして書けなかったことを書く。
Backlog Banner というユーザースクリプトをつくった。
このブログにユーザースクリプトについて書いたことはないので、説明しておく。ユーザースクリプトはユーザーの側で独自に Web ページに追加するスクリプトだ。一般的な用語のはずだけど、それを使いやすくした Firefox の拡張機能の名前から Greasemonkey スクリプトとか言われたりすることもある。
表記ゆれが結構あって、user script、userscript、Userscript、ユーザスクリプト、ユーザースクリプト、ユーザサイドスクリプト、ユーザーサイドスクリプト、Greasemonkey スクリプトあたりは大体同じもの。ユーザーサイドスクリプトというと単純に Web ページの提供者側から返されるものも含む気はするので、そのへんは怪しい。とりあえず「ユーザースクリプト」と表記しておく。
拡張子は *.user.js
。Chrome や Greasemonkey の入った Firefox であれば、この拡張子の URL にアクセスするとインストールを確認するダイアログが表示されるはずだ。
で、改めて Backlog Banner はユーザースクリプトだ。Backlog の検索画面に Banner を追加するものだ。
動作としては同一 Backlog プロジェクトの Wiki にある Banner という名前のページからテキストを取得して、それを表示する。それだけ。
想定する用途しては、その週の目標や課題の選択方針などを表示しておく。課題を検索するときには細かい視点になってしまうので、「今週は何をするのか」という粗い視点でも見れるようにしておきたいという意図がある。
ぼくがユーザースクリプトを書くのは相当にひさしぶりで、勝手があまり分からなくなっていた。Chrome は標準でインストールできることも知らなかった (Firefox が標準でいけるのかまでは調べていない) し、Tampermonkey という Chrome 拡張があることも知らなかった。
あまり調べずに雰囲気で書いているので正しいかは分からないけど、とりあえず動くのでよしとする。
その他
Visual Studio Code をためしている。通称 VSCode 。ドキュメントにそう表記しているので、以降 VSCode と表記する。
Visual Studio ファミリーとしては初のテキストエディタで Windows / Mac OS X / Linux で動く。Electron (旧 Atom shell) に Visual Studio Online "Monaco" を載せかえたものっぽい。 Atom editor や Sublime Text のようなポジションを狙ったテキストエディタだと思う。
いくつかの言語のシンタックスハイライトや補完に対応している。サポートが厚いのは C# / TypeScript / JavaScript あたり。IntelliSense な感じ。
Atom editor との比較でいうと、Fuzzy Finder と Command Palette をくっつけたような Command Palette を持ち、TreeView と Find and Replace に Git と Debug をくっつけたような Explorer / Search / Git / Debug を持ち、起動が高速で、ペイン内のタブを削除し、画面分割を 3 個の垂直分割に制限し代わりに操作性を改善した感じ。TypeScript や C# での使い勝手は確認できていないのだけど、まま好感触。
1日使って見えている問題としては、プラグイン機構が提供されていない、大きいファイルで Atom 同様に死ぬ、Explorer にアイコンが出ない、Vim キーバインドにできない、一部のファイルで異常終了する、などがある。まあ Preview 版だし、User voice でいろいろ投票されるので、変わっていくとは思う。
ちなみに Plugin system や Vim-style keybindings は上位なので、おそらく解決策が提供されるはず。