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ぼうずやのにっき

下呂旅行 2 日目

下呂旅行二日目。昨日は晴れだったが、今日は雨。朝市に行って温泉めぐりをして夕方の電車に乗る予定だ。

ぼくのスマートフォンのアラームで家族全員が動きはじめた。アラームは食事の時間の一時間半前に設定したものだ。

朝から温泉に入った。昨日とは違う浴場だ。すこし大きいがそれでも最初の露天風呂ほど広くもないし、ボロさが目立つ。お湯のぬるぬるは控えめで、塩素の感じもしない。結局のところ塩素臭は三回のうち一回目のところだけだった。

朝食。夕食もおいしかったが朝食もおいしい。特に米がおいしい。兄弟が「コメ」を「ヨネ」と悪ふざけして呼んでいる。例によって謎のマイブームだろう。

宿を出て、駅まで送ってもらう。荷物を預けて朝市へ。……と思ったがバスが来ない。待ち時間に土産物を確認する。帰りに買うものを決めた。30 分ほどしてバスが来た。

バスが朝市に着いた。想像よりも規模が小さい。ぼくは品物をざっと見ると興味を失ってトイレのところで雨宿りしていた。雨はダメだ。

買い物が一段落したらしく、せんべい屋で焼きたての栃の実せんべいを試食する。あつあつ、ふにゃふにゃだ。次の目的地を調べろと無茶なことを言われる。足湯と日帰りで入れる風呂を検索する。足湯は嫌だと兄弟が言うので、じゃあと適当なところを選んで歩きはじめた。雨ですぐに足が濡れた。靴に穴が空いているので買い換えなければいけないことを思い出した。

温泉街の手前まで来たところで、そば屋に入った。店の前で良いにおいがしていたのとひどい天気、そして昼前という時間帯、目的地の検証などを兼ねた決定だ。全員がとろろの入ったそばを選ぶ。1200 円も出せば定食が食えそうなものだが、単品のそばが出てきた。味は良い。息が白くなるほど外は寒く、雨もひどい。その落差のせいか美味しく感じた。温泉を紹介してもらい、店を出た。値段についてぼくが文句をたれると「手打ちだから手がかかるのだ」などと家族から根拠のない説明をされた。

途中の土産物屋で土産を物色する。妻は地ビールを両親に買うのだと店に入っていった。しぶしぶついていく。店員が常温なら一時間ほどで味が劣化すると説明するのに対し、妻は「わかりました」などと何も聞いていないとしか思えない返事をするので、ぼくは止めた。保冷剤で四・五時間は持つそうなので、温泉に入ってから買いに来たほうが良いだろうと説明し、購入をとどまらせた。帰りの電車が四時間後に発車予定なのに、いまから四時間で劣化するビールを買うばかがあるか。もうすこし持たせる努力をしろ。

土産は買い控えて、温泉へ。そば屋で聞いたところまでくると銭湯がある。う、うーん。まさかの銭湯で〆か。ああだこうだと言っても仕方ないので銭湯に入る。確かに露天だし、湯の質も明らかに温泉だが……。1 時間後に待ち合わせて入ったが、30 分ほどで出て、待合室でスマートフォンをいじる。温泉を出たがまだ 2 時間以上もある。

ほかの温泉に行っても良いが、くたびれているので喫茶店に入った。姪っ子の食事も兼ねている。 1 時間ほど休んだあと、そばにあった足湯に入る。あんなに足湯を嫌がっていた人間が「最高だ、全身が温まる!」などとほざいていた。温度は高めだったが、寒さもあって、ちょうど良かった。30 分ほど居ただろう。

地ビールを買って、駅へ。電車に乗る。電車で姪っ子が嘔吐するほど号泣していたが、ぼくは半分ほど寝ていた。

旅は疲れる。