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ぼうずやのにっき

『炭素文明論』を読んだ

2018-11-12 にも書いた『炭素文明論』を読んだ。

きっかけはこのツイート。

この本は炭素からなる物質が歴史にどのような影響を与えたかを紹介している。雑に言うと炭素すげー本。見出しには「デンプン」「砂糖」「ニコチン」「カフェイン」「ニトロ」「石油」などが並ぶ。どれもあって当然のものばかりなので影響も言うまでもなく……。そもそんなものを挙げなくてもヒトの構成からして炭素が相当な割合を占めているので……とは思う。

どこまで正確な情報かはともかく読み物としては面白い。軸は物質であって時系列ではないので歴史を知るのに適当とは言えないだろう。それに知ったところでどうということもないエピソードではある。ひとつの章の中でもさまざまなエピソードが語られる。軸自体はしっかりしておりつながりもきれいなので読みやすい。

ぼくの学生時代のもっとも苦手な教科が化学だった。知っているかだけで決まる暗記物の教科という認識だった。それぞれのつながりも感じられなかった。そういう覚え方のできた数学などとは違ってまったく覚えられなくて苦手だった。この本のようなエピソードのつながりや実際にわかるモノで示してくれていればもしかすると苦手にならなかったかもしれない。