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ぼうずやのにっき

『はじめての GTD ストレスフリーの整理術』を読んだ

はじめての GTD ストレスフリーの整理術』を読んだ。

もう 10 年くらい前から家にある本だ。前にも読んでいたのだけど改めて読んだ。 2019-01-14 にも書いた「きちんとやろう」という気になるための読書。

GTD: Getting Things Done については説明する必要もないと思うけど冒頭の解説から引用すると良さそうだ。

  • 頭の中の「気になること」を "すべて" 頭の外に追い出そう。
  • それらすべての「気になること」について、求めるべき結果と次にとるべき行動を決めよう。
  • そうして決めた、とるべき行動を信頼できるシステムで管理し、定期的に見直そう。

いくつか好きな点がある。

まずは仕組みであること。明確なフローがあってそれに従って行動していけること。再現可能な手順があるのは良いことだ。

次は外部記憶を活用していること。「収集」。先の引用で言うと「頭の外に追い出そう」という箇所。気になっていることをすべて書き出す。この「収集」を終えるとすごく楽になる。誰かに話すことで気持ちが楽になるカウンセリング (?) のような。ラバーダックデバッグのような。そんな感じ。『いつも「時間がない」あなたに: 欠乏の行動経済学』 (2019-02-02) で言うところの処理能力を奪われている・注意を占拠されている状態を解消するものだ。とにかく全部を書き出す。全体像が見えたり自然と整理されるなど良いことが多い。

最後は「次にとるべき行動」という小さな目標 (一歩) を設定している点。 WBS: Work Breakdown Structure 的ではあるのだけど。もっと気楽な感じ。『お金と感情と意思決定の白熱教室』 (2019-02-25) にあるとおり人は大きな目標・目的意識によって動くわけじゃない (主語が大きい……) 。目の前の感情。たとえばチェックリストにひとつチェックが入ったときの達成感のようなちょっとしただけど感情にうったえかけるものによって動く。そういうレベルの小さな目標・具体的な行動にまで落とし込まないと動けないことを思い出させてくれる。